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次期政権プログラム発表へ=アウキミン氏=手始めに増税なき財政再建

2006年9月16日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十五日】前サンパウロ州知事で大統領候補のアウキミン氏(ブラジル民主社会党=PSDB)は、当選した場合の次期政権プログラムを二十日にリオデジャネイロ市で正式発表する。
 同プログラムは八月十五日に発表予定だったが、作成過程で修正を余儀なくされ、一カ月以上の遅れとなった。三十一のテーマのうち汚職撲滅に関するテーマは十四日に前倒しで公表され、他十四テーマも同氏のサイトにすでに掲載されている。
 同党のメイレーレス政策担当部長は、次期政権の初年度に徹底した財政引き締めを行い、不必要な歳出を大幅にカットするとともに、緊急公共工事計画を実施に移すことを明らかにした。また増税は行わないと付け足した。公共工事は輸出増加にもつながる道路インフラ整備が中心になると述べ、雇用創出を最優先にしている点を強調した。
 同プログラムには基本金利や予想インフレ率などの数値目標が挙げられていないが、二〇〇七年度予算案は現政権が作成したためとその理由を説明した。
 アウキミン氏は十四日、エスタード紙のインタビューに応じ、経済政策について現政権を厳しく批判するとともに、自身の考えを表明した。為替政策は管理された変動相場制の採用、財政政策は肥大した省庁や公務員の整理と汚職撲滅による健全化、インフラ整備は民活導入による活性化、持続的成長実現は労働法や税法の改正といった構造改革の推進、そして赤字拡大を続ける年金制度の改革を訴えた。