2006年9月16日付け
【既報関連】「第八回岡山・吉備の国 内田百閒文学賞」の受賞作、山野優花のペンネームで随筆部門最優秀賞をとった中田みちよさん(日伯文化連盟日本語講座講師、青森県出身)の『わたしのクラシッキ』がポルトガル語に翻訳され、日ポ両語の本が出版された。
この作品は、亡き娘(ユウコさん)がイタリア系の夫、リカルドさんを自宅に連れてきたときの混乱や葛藤を通して、ブラジル社会への日本人移民の融合を描いたもの。
「ブラジルに融合していかざるを得ない親の気持ちを伝える」ため、また「孫のルッカスに読ませたい」との思いからポルトガル語への翻訳がなされた。
「日本語教育の一端を担いたい」という中田さんの意向を汲み、同書は、日ポ両語のバイリンガル仕立て。漢字には全てふりがなが振られている。
日伯文化連盟(アリアンサ)、ブラジル日本語普及センター、フォノマギ・竹内書店、高野書店で購入可能。