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〝手作り〟の記念誌=コチア青年50年誌が完成

2006年9月15日付け

 コチア青年移住五十周年記念誌が今年八月に完成、発刊記念パーティーが十月二十九日午後一時から、サンパウロ市リベルダーデ区宮城県人会で催される。カクテルパーティー、記念講演が行われ、昨年九月に開催された式典の協力者には記念誌が贈呈される。
 講演者には、宇野妙子氏(JICAシニアボランティア)演題「高齢者の健康とレクリエーション」、山中イジドロ氏(農業大臣元補佐官)演題「ブラジル政治情勢および自然保護」が予定されている。
 記念誌編纂は〇四年一月から開始され、委員会はコチア青年により構成されている。
 玉腰範義編集委員長は「我々の手で作ろう、と編纂を始めたがこんな大変とは思わなかった」と笑いつつも、全伯で活躍するコチア青年からの寄稿が多く集まったことを強調する。
 記念誌は約四百五十頁で千二百部を刊行。旅立ち、希望、忍耐、情熱、躍進、光耀、実り、動静、静謐、年輪、継承の十一章に分かれており、写真、座談会、エピソードも多く取り入れている。
 「実態調査に力を入れた」という玉腰委員長によれば、コチア青年約二千五百人のうち、連絡が取れるのは約千人。過去帳や名簿にも頁を割き、四百六十人からは生活満足度や余暇の過ごし方などのアンケートも行っている。
 コチア連絡協議会の高橋一水会長は、「コチア青年の手によって作られたことに価値がある」と話し、記念パーティーへの出席を呼び掛けている。