支持率調査で三位につけている大統領候補のエロイーザ氏は四日、フォーリャ紙主催の討論会で、現政権の汚職には我慢ならぬとして、過去に在籍していた労働者党(PT)との因縁を断ち切りたいと発言した。汚職にまみれた候補を当選させるぐらいなら無効票を投ずる方がマシと厳しく汚職を批判。自身は裏金と全く関係ないと疑惑を否定した。インフレ抑制を継続しつつ、金利引き下げと財政出動により年七%の経済成長を実現すると主張した。
◎
連邦監査院(CGU)の調査で、救急車納入をめぐる汚職に関与した企業が、プラナン社を筆頭に三十三社に上ることが確認された。疑惑企業が落札した市は全国で六〇〇市に上る。連邦警察によると、二〇〇一年以降汚職にからんで一億一〇〇〇万レアルの金が動いたという。
◎
人口衛星の撮影画像に基づいた米国とブラジル調査で、大豆の栽培拡大がアマゾン地方の森林破壊につながっていることが明らかに。二〇〇一年から〇四年までの三年間にマット・グロッソ州では五四〇〇平方キロメートルの森林が大豆畑に変身、全破壊面積三万八〇〇〇平方キロメートルの約一四%を占めた。
◎
イタリアのトゥリン市で二日夜、ブラジル人女性(29)が生きたまま遺体安置所に運ばれ、一時間十五分も放置される事件が起きた。女性は自動車事故で重傷を負い、駆けつけた救急隊員がわずかな脈拍を読み取れず死亡と判定し、安置所に運ばれた。その後職員が女性を棺に移そうとした時に呼吸をしていることに気づいた。別の救急車で病院へ運ばれたが女性は重体。手当てが遅れたため容態が悪化したと医師。
東西南北
2006年9月6日付け