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仏連が奥地慰霊法要=まず、グァタパラへ

2006年8月30日付け

 ブラジル仏教連合会(佐々木陽明会長)は、二十八日、〇六年度奥地開拓先亡者慰霊法要ならびに慰問布教の日程を発表した。釈尊讃仰会(木原好規会長)とブラジル仏教婦人連盟の支援と協力によって行われる。今年の訪問地はグァタパラ移住地(旧耕地も)、ミナス州、南マットグロッソ州の三地方。詳細が煮詰まったのは、グァタパラ訪問である。
 グァタパラでは、九月二日、午前十一時から、文協とブラジル仏教連合会の共催により、旧グァタパラ耕地とグァタパラ文協「拓魂の碑」前の両方で、慰霊法要が行われる。この日、旧耕地から遺骨(旧墓地の石と土の一部)を箱に収めて「拓魂の碑」に移し埋葬する作業が行われる。
 文協は、すでに三十年前、旧墓地から遺骨の一部を集め、「拓魂の碑」に収めている。旧墓地には、まだ日本人を含む無縁の遺骨が残されていると思われるが、今回の〃移骨〃でもって、「移民百周年の区切り」とする意向といわれる。
 「グァタパラに縁の人は、ぜひ法要に参列を」と主催者は呼びかけている。
 仏連の出仕僧侶は(敬称略)佐々木陽明(浄土宗)、沢中只夫(真宗大谷派)、杉本浄信(真言宗)、越賀道秀(曹洞宗)、大江田晃義(浄土宗)。仏連では「来伯して比較的日の浅い、若い僧侶に、昔の開拓の現場に立って、移民の労苦を少しでも肌で感じてほしい、というねらいがある。今後の奥地法要、慰問布教でも、この趣意にそい、希望者を募っていきたい」としている。
 グァタパラ以後の日程は、九月二十六、二十七、二十八日、ミナス州エストレーマ、サンゴタルド、ポウゾアレグレ。十月南マ州ドウラードス、松原植民地、ノーバ・アンドラジーナ、ナビライ、ほか。
 仏連では「付近にお寺がなく、先祖の慰霊法要を希望する人は、仏連に連絡していただけば、できるだけ出向きたい」と呼びかけている。連絡先(当番寺院、浄土宗別院日伯寺)は電話021・11・3976・5771、FAX021・11・3977・8687。