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今年は12万レの黒字に=県連日本祭り=代表者会議で報告=来年の開催日も決定

2006年8月29日付け

 日本祭りは約十二万の黒字に――。ブラジル日本都道府県人会連合会は二十五日に八月定例代表者会議を開き、先月開催されたフェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)収支の中間報告を行った。前回の代表者会議では赤字の可能性も出ていたが、今回、最終的に十一万九千レアルの黒字になる見通しが出たことを発表。またこの日は、来年の第十回フェスティバルを七月二十日から三日間開催することが承認された。
 黒字の見通しとなった今年のフェスティバル。前回会議では、収支は小幅の黒字か、もしくは赤字になる可能性についても言及されていた。
 この日示された収支報告書によれば、今年のフェスティバルの収入は合計百六万七千三百五十レアル、支出は約九十四万八千四百三十レアルで、約十一万九千レアルの黒字。
 収入の内訳を見ると、スポンサーから五十五万四千、企業、バザリスタの出展料約二十一万、入場料収入は二十万九千レアルとなっている。
 主な支出は、会場関連が約六十九万、宣伝広告費が十四万五千など。会場関連経費には、市交通局への支払い分約七万九千レアルが含まれているが、これについては現在金額の交渉中だという。
 未収金、未払い金があるため最終的な収支報告ではないが、今回黒字の見通しが出たことで、赤字の心配は杞憂に終ったようだ。赤字になった場合、会場の電気、水道使用料を県人会が負担する案も出ていたが、これは取り消された。
 今年は黒字の見通しが出た。その一方で、昨年の収支はいまも混乱が続いているようだ。席上、松尾会長から、昨年度の会場業者から請求されている二十一万レアルの未払い金について裁判を起こされていることが報告された。
 問題の契約について、会議に出席していた中沢宏一前会長は、前執行部の人間は誰もサインしていないと言明。中沢氏によれば、昨年のフェスティバル関係者が署名したもので、先方の請求を受けて払う必要がないと判断したと説明した。
 松尾会長によれば、現在裁判所からの通知を待っている状態。詳細については、正式な書類が届き次第検討すると述べた。

来年は7月20日から
日系人大会に合わせて

 来年の第十回フェスティバルは、七月第三週末の二十、二十一、二十二の三日間開催されることが決まった。七月十八日からサンパウロで海外日系人大会およびパンアメリカン日系人大会が開かれることから、その参加者が来場できるよう日程を合わせたもの。
 来年の開催期間について執行部が各県人会に行ったアンケートでは、二十九県人会が一週末の開催を希望、今年と同じ二週末の開催を希望した県人会は十三にとどまったため、一週末の開催となった。執行部の提案は拍手で承認され、県連は来年に向けて動き始めた。
 この日の会議では、来年度フェスティバルのテーマに関するアンケートを実施。開催に携わった青年たちが選んだ候補について、出席県人会代表が投票した。挙げられた候補には、スポーツ、日本のファッションなどのほか、日本への旅(Uma Viagem ao Japao)、「道(Caminho)」として武道や茶道など日本の伝統文化を紹介するといったアイデアもあった。
 テーマに関しては、後日、投票の結果を検討して決定される予定だ。
 来年の開催に関し、松尾会長は、これまで以上に各都道府県の紹介に力を入れていく意向を示した。
 十回目の節目となる来年のフェスティバル。「本来の姿に戻る必要がある」と述べる松尾会長は、個人的な意見としながらも、各県やその土地の民芸品などの紹介、特産品の紹介、販売などのスペースを設けたいと考えを語った。
 会議ではまた、来月東京で開催される海外日系人大会に出席するため松尾会長が訪日することが報告された。