【エスタード・デ・サンパウロ紙十九日】サンパウロ州政府は年内に新しいシステムによる刑務所建設プランを固める方針を打ち出した。官民合弁事業法に基づくもので、民間の出資で刑務所運営を委せるもの。とりあえず四カ所の新刑務所で三〇〇〇人の収容枠を広げたいとしている。
サンパウロ州では初のパイロットプランで、来月一月に新知事により入札を実施する意向で、外資も含めて応札を呼びかける。
新刑務所は二つのシステムを採用、一つは工場型と呼ばれ、収容者全員が作業や職業訓練を受ける。もう一つはフラット形で、州政府が各房を賃借りして囚人を収容する。つまりフラットホテル形式。
サンパウロ州では向こう五年間で三万人収容の新刑務所が必要とみられており、このパイロットプランを順次展開する方針。民間主導の刑務所はパラナ州(一九九九年開設)、セアラおよびバイア州(二〇〇一年)の三カ所があり、成功を収めている。
このパイロットプランにはスペインとイスラエルの国際連合とアルゼンチンの民間が興味を示している。いずれも刑務所建設に経験がある。これに前出の三カ所の刑務所建設をした国内のピーレス・グループが応札する意向を示している。
民間に刑務所運営委託=新プランで収容枠拡大へ=サンパウロ州
2006年8月22日付け