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東西南北

ニッケイ新聞 2006年8月18日付け

 十六日に始まった州知事候補の政見放送で、サンパウロ州知事候補のメルカダンテ氏(労働者党=PT)のプログラムには大統領候補のルーラ氏が十九シーンも登場し、三十年来の友人であることが強調された。一方、第一次投票で当選の可能性が高いセーラ氏(ブラジル民主社会党=PSDB)のそれには、人気低下傾向の大統領候補アウキミン氏が一度も登場せず、名前すら引用されなかった。メルカダンテ候補は裏金汚職、セーラ候補は治安問題と、両者とも弱点には一切触れなかった。
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 身代金目的に拉致され二十九日間監禁されていた企業経営者(58)が十六日正午、サンパウロ市南部ヴィラ・クラーラ区のファベーラで解放された。脱水症状がみられたがけがはなかった。同日午前六時五十分ごろ警察に発見されてから犯人三人が銃を発砲して五時間にわたり抵抗、一人が撃たれて死亡した。犯人らは警察との交渉の放送のためテレビ局を呼ぶよう要求、ダイナマイトで監禁場所を爆破すると脅したが、最後は特殊部隊が突入して事件は幕を引いた。麻薬密売の告発を受けてファベーラに入った軍警が、偶然監禁場所を発見したという。
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 高等裁判所は十六日、性転換の手術を行った人に身分証明証の氏名と性別の変更を正式に許可した。サンパウロ州など地方裁判所では氏名の変更は認めるが、性についてゲイとオカマを区別する。今回は高等裁決定で国レベルの判例として記録された。世界保健機関は性転換を精神病の一種とみなすので、身分証明証の性別変更が出来ない例が多い。出生の時点で性を誤認されたのと異常趣味とは区別される。