ニッケイ新聞 2006年8月15日付け
日本の警察庁は五日、二〇〇六年度上半期の犯罪情勢統計を発表した。統計によると、今年一月から六月の刑法犯検挙件数は三〇万四五八三件で、前年同期と比べ約一〇%減少。検挙件数は三〇万四五八三件で三・五%減少した。来日外国人の検挙件数も、前年から約一五%減って一万三三六四件。中でもブラジル人の検挙件数は一七四三件で、昨年同期から五割以上減少したことも明らかになった。
統計によれば、今年上半期の刑法犯認知件数は九九万七三五五件。昨年上半期と比べ約一〇%減少した。うち検挙件数は三〇万四五八三件で三・五%減、検挙されたのは一八万七四六人で三・二%の減少だった。
来日外国人による犯罪の検挙件数は一万三三六四件。三八八八人が検挙されている。来日外国人による犯罪は検挙件数、人数ともに減少している。車上ねらいやひったくりといった窃盗での逮捕が多い。
国籍別に見ると、検挙件数、人数ともに最も多いのが中国籍。検挙件数は四八六三件で外国人全体の約三六%、人数は一六八一人で四割強を占めた。
ブラジル人の検挙件数は一七四三件で、昨年同期の三六四〇件から五割以上の減少。検挙人数は四九六人で、七・五%減少した。検挙件数で見ると、ブラジルは中国、トルコについで三番目だが、検挙者数は中国についで二番目に多い。
ブラジル人による犯罪検挙件数は、二〇〇三年、前年の四五二〇件から七〇〇一件に急増した。昨年の検挙件数は六八一一件で、一〇六四人が検挙されている。