ニッケイ新聞 2006年8月15日付け
老人クラブ大会で、シニアボランティアの宇野妙子さんが「温かい息を吐きましょう」と会場に呼びかける。挨拶をするときの息は温かいけれど、怒りや愚痴をこぼすときの息は温かくない。「温かい息は人に元気を与えます」。
宇野さんが「まさに温かい息」と絶賛した、「長いこと会わない間にきれいになったね」の一言。今年十月で百五歳になる本山喜久雄さんがカンピーナスから駆けつけて、上原玲子老ク連事務局長に向けた言葉だ。
それを受け、下本八郎元サンパウロ州議員は「毎日鏡で自分の顔を見るようにしています。自分が見ていいと思わない顔は人も嫌がるからね」と自身の習慣を紹介。
そういう少しの心掛けが「元気でいる」ことにつながるんだろうな。「病は気から」かも。ほのぼのした笑いに包まれた大会に、気分が落ち着いた。(稲)