日本のアニメやマンガの登場人物に仮装するコスプレ(Cosplay)。その世界大会である「世界コスプレサミット二〇〇六‐チャンピオンシップ-WCS」が五、六両日、愛知県名古屋市で開催され、初参加国のブラジルが優勝国に選ばれた。
ブラジル代表として出場したマウリシオ・ソメンザリ・オリヴァスさん(20)とモニカ・ソメンザリ・オリヴァスさん(18)さんらは、サンパウロ市在住、同市内の大学に通う兄妹。
五月に文協で開催された「文化祭り」のイベント中、JBC社主催で行われた第一次予選を通過。その後行われた最終選考でブラジル代表として選ばれ、日本での世界大会に出場した。
訪日前、「日本に行くのが夢だった。コスプレは僕の〃情熱〃です」と涙を流し、日本行きを喜んでいたマウリシオさんと「日本は夢をもって働ける素敵な国」と話していたモニカさん。見事優勝し、賞品の日本行きの航空券を獲得した。
同大会は、コスプレを通して日本マンガやアニメの海外での人気を日本で紹介するとともに、日本人自身が忘れかけている「日本のかっこよさ」を伝えようと〇三年に始まったもの。今回で四回目の開催となった。今年は、外務省と国土交通省の後援もあり、日本からの参加者のほか、ブラジル、中国、タイ、シンガポール、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン全九カ国、二十二人がアニメやマンガのキャラに扮し、コスプレ世界一を目指しパフォーマンス合戦を繰り広げた。
ブラジル人兄妹が初優勝=世界コスプレサミットで=名古屋
2006年8月12日付け