ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | カントリーリスク=94年来の最低記録=米政策金利据え置き受け

カントリーリスク=94年来の最低記録=米政策金利据え置き受け

ニッケイ新聞 2006年8月11日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙、エスタード・デ・サンパウロ紙十日】米連邦準備制度理事会が八日に二年以上上昇を続けていた政策金利(FFレート)を年五・二五%に据え置いたことを受け、九日の新興国金融市場には活気が戻った。
 そうした流れから、ブラジルのカントリーリスクは同日、前日比三・七%低下の二〇八ポイントと、一九九四年に計測が始まって以来最低を記録した。外国為替市場対ドルレアル相場も〇・四六%ドル安の一ドル二・一六八レアル、サンパウロ証券取引所ボベスパ指数は〇・九二%低下し、三七二五五ポイントで取引を終えた。
 カントリーリスクは大統領選挙の行われた二〇〇二年に先行き不安から急上昇し、同年九月二十七日には二四四三ポイントに達したが、以後低下を続け、今年一月三日には三〇二ポイントまで下がっていた。
 しかし、最低記録を更新したにもかかわらず、ブラジルのカントリーリスクは新興国や中南米諸国と比べるとまだ高い。米国の投資銀行JPモーガンの選出した新興国十八カ国のリスクランキングでブラジルは六位につけ、アルゼンチン(三二〇)を除く、メキシコ(一一六)、ペルー(一三五)、ベネズエラ(一九〇)よりリスクは高くなっている。