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麻薬組織の抗争激化=ファベーラで12の死体発見=リオ

2006年8月9日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】サンパウロ州でPCCが今年に入り三度目の襲撃事件で蜂起して市民を不安に陥れているが、リオデジャネイロ市では麻薬ギャング団同士の抗争で十二人が殺害され、縄張り争いが激化する様相を見せている。
 警察は六日夜から七日早朝にかけて四カ所のファベーラで十二人の死体を発見した。リオ州内最大の麻薬組織コマンド・ベルメーリョの仕業で、ライバル組織の密売場所を奪取するのが目的とみられている。また同組織内での金のトラブルで死の制裁を行ったものもある。
 ファベーラのモーロ・ド・ジュラメントではワゴン車で乗り付けた数十人の同組織員がライバル組織員らに乱射攻撃を仕掛け、五人を射殺した。死体は弾丸だらけで街路や家で発見された。別の場所では車のトランクに詰められた黒こげの焼死体が見つかった。さらに二カ所のファベーラでそれぞれ二人の死体が発見された。警察によると、抗争事件はしばらく鳴りを潜めていたという。