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スーパーの売上減少=規模別で明暗分かれる

2006年8月4日付け

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙四日】スーパーマーケットの今年上半期の売上が前年同期比で二・七四%減少し、過去十年間で最悪の落ち込みとなったことが、ブラジル・スーパーマーケット協会(Abras)とコンサルタント会社ACニールセンのデータで明らかとなった。
 過去十年間を振り返ると、減少幅が大きかったのは二〇〇二年上半期の二%減で、〇四年と〇五年に回復した売上は、今年に入り再び減少に転じた。同協会のオリヴェイラ会長は、下半期に落ち込み分を取り戻すのは困難とみて、今年の売上を当初予想の二~三%増から一・五%増に下方修正することになるだろうと話した。
 上半期の売上はスーパーの規模で明暗が分かれた。ポンデアスーカル、カレフール、ウォルマートなど五十店舗以上を抱えるスーパーは昨年十一月から今年五月までの期間の売上が前年同期比で四・一%減少する一方、店舗数が二十から四十九までのスーパーは〇・八%の減少に留まり、逆にレジが四台までの小型スーパーは九・二%、五台から九台までのスーパーは七・八%増加した。
 売上減少の理由として、販売量の減少に加え、インフレ抑制に伴う消費者の行動の変化、小売店の販売力強化が挙げられる。消費者はインフレ時代と比べ買いだめをしなくなり、店に足を運ぶ回数が少なくなった。小売店は協同組合を結成、共同購入することで、大規模スーパーと変わらない価格で仕入れるようになった。薬局や香水販売店の売上は昨年十一月から今年五月までの期間に前年同期比で五・四%増加している。

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