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在レバノンブラジル人救出開始=避難者は今後も増える見込み

2006年8月4日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】イスラエルとレバノンの戦闘状態で市民が巻き添えとなって犠牲者が続出している中、ブラジル政府は、レバノンに在住するブラジル人救出に遅らばせながら活動を開始した。これまでは民間組織が主導していた。
 政府はブラジル人救出にこれまで二機を派遣したTAM航空にさらに一機を追加するよう要請した。外務省によると、これまで国外に逃れたブラジル人は一七一八人に上ったが、このうち一一九九人はTAMの主導のもと、GOL航空とブラジル空軍機の臨時特別機によるもの。
 さらに四六二人がペイルート市内で救助を待っており、三三〇人はシリアのダマスカスで、七六人がアダナで待期している。レバノン内でブラジル人が最も多く居住しているヴァレ・デ・ベカー市では二十九日の一二〇人から三十日は三三〇人へと避難が増加したが、さらに今後も増えるとみている。
 同市からシリアのダマスカスに通じる国道がイスラエル軍により爆破され通行止めとなったことで、陸路が断たれた可能性が強く、救助活動を困難にしている。