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教育に一層の投資を=下議に立候補する重田さん

2006年8月3日付け

 ブラジル日本文化協会の専任理事をつとめる重田エウゾさん(63)が十月の統一選挙でPMDB(ブラジル民主運動党)から連邦下院議員に立候補することを決め、出馬表明のために来社した。
 日系三世の重田さんはモジの大学で生物化学を専攻後、七年間熱帯性の病気について研究を行った。その後、学校の入学試験に関係する企業で働くかたわら、弁護士の資格を取得。一九八六年から、税務監査に関する仕事に携わっている。
 ピラチニンガ文化体育協会会長やパウリスタ・カラオケ同盟(UPK)の副会長、会長などを歴任。スポーツにも力を注ぎ、水泳、卓球、野球、剣道などの大会を手がけた。
 「日系人が五十六年間作りあげてきたピラチニンガ協会を任されている。他にもいろいろ務めている中で、移民百周年に向けて何か役立ちたいと思った」と話す。
 また「ブラジルの問題点は教育」と、政府が教育により投資すべきだと訴える。「半日しかない学校を一日に。スポーツ、文化、音楽など子供たちが楽しめる要素も取り入れていくべき。子供の教育に携わる人を雇えば、雇用も増える」と考えを語った。
 一年前から州議への立候補を計画していたが、一ヶ月ほど前から連議への変更を検討していた。政界への立候補は今回が始めて。
 「役職を務めるだけでなく、日系人を代表して議員としても役立てれば」と抱負を語った。