ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
6つの官庁で不正入札=企業経営者ら6人逮捕
2006年7月28日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十七日】連邦警察は二十六日、ブラジル情報庁(Abin)など六つの官庁を舞台に、入札の際に談合を繰り返していた企業経営者など六人を不正入札、談合、贈収賄などの容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、情報関連企業など三社の経営者三人、従業員二人とAbin職員一人。経営者らはAbin職員に賄賂を払って入札価格を事前に入手、談合で誰が入札するかを取り決めていた。Abinのほかにも上院事務局、鉱業生産局(DNPM)や法務省、科学技術省、運輸省の計六官庁の、少なくとも十二件の入札で不正を働いていたとみられている。
主犯格のコンセルヴォ社長のクーグラ容疑者は、二年前にも連邦会計検査院(TCU)の二件の入札で談合を行った容疑で逮捕されたが、連邦検察庁はまだ起訴していない。コンセルヴォは法務省と受付業務・事務支援で年一九七九万レアルの契約を、科学技術省とは三五六万レアルに上る三つの契約を結んでいる。
このほかにも企業七社の経営者と従業員十三人、公務員七人も談合に関与した疑いで捜査が進められている。