【エスタード・デ・サンパウロ紙二十四日】消費市場の月賦販売は大型から長期化時代へと突入した。自動車の月賦は前代未聞の七十二カ月(六年)となり、一九九九年一月に為替制度の変更で月賦販売システムが誕生した当時では考えられないものになった。家電製品は限度枠の三十六カ月払いが常識となり、二〇〇二年五月以来の最長となった。
国民の六〇%が何がしかの借金に追われていることから、購買力が不足しているのが長期月賦に走らせる原因となっているが、売り手は不払いのリスクがともないながらも背に腹は代えられないとしている。
中銀の発表によると、五月度の不払いは月賦販売総額の七・六%の高率に達し、過去十二カ月間で一・九ポイント増、今年に入って〇・九ポイント増になったという。消費者側は必要に迫られての購買で月額支払いが少しでも安いものに飛びつくが、支払い期間中に家族の一員が病気になったり、解雇されたりして不払いに陥るケースが多い。
リスクがともなうものの長期月賦は売上げ増に欠かせぬ要素となっている。売上げが急伸しているカーザ・バイアでは今年上半期に九万台のコンピューター、一五万台のビデオケ、六万台のデジカメを月賦で販売した。これはそれぞれ昨年同期比一一四%、二一九%、五〇%増となった。
長期化する月賦販売=自動車6年、家電は3年
2006年7月28日付け