コラム
三世の友人の話。「パラグアイから来た二世は日本語が上手だったから悔しくて。がんばろうと思った」。「私はまだまだ」と謙遜するが、冗談もことわざも難なくこなす彼女。
そういえば、と思い出したのは、カナダから日本語教師研修に参加した一世の先生の言葉。「二世、三世の人たちが頑張っているのを見るとすごくいい刺激を受ける」。
自身は日本で教育を受け続けてきた一世なのだが、日本語教師たちと一緒にいると、語彙力や漢字の知識、話のうまさにも頭が下がる。
「記者さんは日本語がよくできるから」。取材先で何度か言われたが、素直に頷けず苦笑い。言葉を扱う職業人として耳が痛いところ。
職業柄、また、一世として、今の自分の日本語に安住していてはいけないと感じた。精進したい。 (稲)
2006/07/27
Copyright 2004 Nikkey Shimbun (Jornal do Nikkey)