【エスタード・デ・サンパウロ紙二十五日】季節が逆転したような暑さの到来が市民を驚かせている。二十四日のサンパウロ市の最高気温はウナギ上りで、三〇・二度の真夏並みとなった。
一九四三年に気象庁創立のサンパウロ市北部サンタナ区測候所が始まって以来、七月に入って三〇度を超えたのは初めてのこと。これまでの最高は一九九九年七月二十七日の二九・八度だった。
高温の原因は、上空にいすわっている高気圧の層が北上してくる低気圧の寒波をさえぎっていることにある。気象庁の予報では二十八日までこの状態が続く模様。
湿度は三一%となり七日間連続で三〇%で推移、異常乾燥となっている。これまでのサンパウロ市の最低は八一年九月十日の一三%で、七月では九八年二十一日の二一%となっている、WHO(世界保健機関)の指標では、二〇%から三〇%が注意報、一二%から二〇%が警戒報、それ以下が緊急非常警報となっている。
パラナ州では七〇年ぶりの異常乾燥で、四十五市に非常警報が発令されている。世界で最も水量の多い滝とされるイグアス滝は日照りで、岩肌が露出している有様。滝には昨年一〇八万人の観光客が訪れた。今年も一日三〇〇〇人が訪れているが、あいにくの水不足でガッカリしている。
フランスでは猛暑で三十人が死亡している。当局は一万五〇〇〇人が死亡した。二〇〇三年の状況に酷似していることから緊急体制を敷いている。
季節が逆転したような暑さ=サンパウロ市で最高気温記録を更新
2006年7月26日付け