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東西南北

2006年7月25日付け

 第三〇回メルコスル首脳会議が開催され、ルーラ大統領がボリビアとキューバ、メキシコも含めカリブ海からイーリャ・デル・フエーゴにまたがる社会主義連邦メルコスル共同体構想を発表した。ルーラ大統領がメルコスル議長に就任する二〇〇六年末のメルコスル議会設立を提言した。カストロ首相とチャベス大統領は、メルコスルから資本主義を一掃する考えらしい。テロと戦争の種を播いた資本主義は二十一世紀中に崩壊するという。崩壊は二〇五〇年までに起きるというのだ。
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 民間航空庁は二十一日、二十八日までリオ―サンパウロ間以外の路線を運休するとしたヴァリグ航空の要請を拒否し、他の路線も運航するよう命じる決定を下した。二十二日、各地の空港が他社便へ振り替える旅客などで混乱した。
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 連邦警察は二十一日、捜査対象となっている企業に捜査情報漏洩やパスポート発行など便宜を図っていた容疑で、捜査員八人、弁護士六人を含む十七人を逮捕した。動員した捜査員は二百四十人、摘発場所は四十三カ所に上った。
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 サンパウロ市東部グアイアナゼス区にある共同住宅の二階で二十日夜、一人で留守番をしていた七歳の女児が殺害された。女児は胸や腕など十二カ所を刺されており、性的暴行を受けた形跡があるという。母親はドアのカギをかけていたが、犯人は窓から侵入し、犯行に及んだとみられる。
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 俳優のジアンフランセスコ・グアルニエリさんが二十二日、サンパウロ市内の病院で慢性腎不全のため死去した。七十一歳。「彼らはブラックタイを使わない」など名作多数。