ニッケイ新聞 2006年7月20日付け
帰化ブラジル人の男性(35)が十六日、また七歳の男児が十八日、レバノン南部でイスラエル軍の空爆により死亡した。男性はミサイルの破片が頭部に直撃、男児は祖父の家にいたところ、空爆で倒壊したビルが家の上に崩れ下敷きとなった。いっしょにいた母親と弟も重傷。ブラジル人の犠牲者は五人になった。
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社会経済開発銀行(BNDES)は、農業生産者の抱える総額四五億から五〇億レアルの債務の返済期限を一年延長することを検討。
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十七日未明に自動車で走行中、覆面を被った男に襲われたサンパウロ州サンセバスチオン市のガルシア市長は十八日、政敵の副市長と市議会議長が自身の殺害を計画していたとして、某市議の秘書の証言を録音したテープを警察に提出した。二人は襲撃への関与を否定、秘書を告訴すると述べた。
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テレビドラマ「アグア・ヴィヴァ」などで人気を博した俳優のラウル・コルテスさんが十八日、サンパウロ市内の病院で胃ガンのため死去した。七十三歳。五十年の役者生活では演劇、映画、テレビで活躍、数々の賞を受賞した。
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市中を走行する車の一〇%がバイクとされる。市はバイク事故防止のため二十四日、試験的に六カ月間バイク優先車線をコンソラソン通りとレボウサス大通り、E・マトーゾ大通り、F・モラット大通りの両方向車線に設けると発表した。優先車線には緑色の菱形模様を塗布する。バスのような専用車線ではなく、乗用車と両用だから乗り入れても罰金は課されない。バイク事故で二〇〇六年に三四五人が死亡。これは事故死の二二・九%に上る。