2006年7月18日付け
レンボサンパウロ州知事は十四日、バストス法相と会合を開き、同州が直面している治安危機対策として、連邦政府から一億レアルに上る金融支援を受け取ることを了承した。半分は暴動で破壊された刑務所の修理、後半分は情報収集機器の購入に適用される見込み。しかし治安部隊の出動は固辞した。また同知事は十五日、PCCによる一連の襲撃事件を十九世紀末にバイア州で発生したカヌードスの乱に例え、サンパウロ州が無法状態に陥ることを非常に憂慮していると述べた。
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国内最大の電力会社エレトロパウロは、警察が電話盗聴で入手した、PCCが大サンパウロ市圏各市を停電させるとの情報を受け、警戒態勢を敷いている。父の日(八月十三日)に大規模襲撃を行う計画もあるという。
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食肉加工メーカー最大手のサジアが、同業者のペルジゴンを三七億二三〇〇万レアルで買収したいと提案。ペルジコンの株主は十月二十四日までに買収提案について判断を下す見通し。交渉が成立するとサジアは、鶏肉と豚肉市場の約二五%を占め、輸出規模国内第四位の企業となる。
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日産ルノーのゴーン社長が六月始め、原油バレル当たり一〇〇ドル説で警鐘を鳴らした。業界はまさかと思ったが、現実味を帯びてきた。徐々の値上げなら、インパクトは消化できる。しかし、突然やって来るとブラジルではハイパーインフレの再来と超高金利への転換、国際経済の急激な冷え込みが予想される。イランによるヒズボラへの肩入れ、レバノンへのイスラエル侵攻、イラン核開発へイスラエル軍が米軍代理攻撃を実施する噂がある。そんなことが起きたら、一〇〇ドルは悠に突破する。