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新理事会のメンバー
新理事会のメンバー

援協評議員会=菊地義治会長の続投決定=来年も堅実な運営めざし

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)が25日、本部神内ホールで「第8回定期評議員会」を開催した。2015年度事業計画および予算案、理事会・監事の新役員が単一シャッパ(候補者連記名簿)で承認された。来年度も菊地会長が続投することが決定した。
 同会長は「55年前、援協がこれだけ成長するとは誰も思わなかった。創立以来、州からも連邦政府からも借り入れは一切なし、自己資金で運営している。これからも創立精神を守り、間違いのない運営をしていきたい」と挨拶、組織を支えてきた関係者に対し感謝を述べた。
 2015年度の予算は総額3億4519万4千レアルで、内、日伯友好病院による収入が3億960万1千レと約9割を占める。「神内医療福祉基金」は利子の半分までを必要に応じて使用できることから、利子の一部が本部、福祉部等の予算に組み込まれた。自閉症児療育学級PIPAには、SUS収入として46万8千レアルを計上。サンパウロ州保健局との契約により、助成金を受けて生徒30人を新たに受け入れる。
 佐々木弘一第一会計は「13、14年の利益率はそれほど高くなく運営は厳しいが、4年前に投資した6千万レアルが、9月末で2倍の1億2200万レになった」と堅実な資金運用の様子を説明した。
 2015年度の事業計画には、カンポスさくらホーム・サントス厚生ホーム・日伯友好病院の修繕と改修、サントス厚生ホーム40年史の出版、奄美事業所青年パソコン教室の開設、福祉部のデイサービスセンターの充実など、12施設における事業に約3400万レアルが計上された。グアルーリョス病院建設には、40床の病棟を作る第一期工事費用として237万5千レが充てられる。建設に当たっては、公益団体認定の保持をにらみつつ、慎重に交渉が進められる。なお、2009年までの公益団体認定は取得見込みという。
 定期評議員会に先立ち、今年の初めに援協から独立したスザノイペランジアホームを傘下に置く新組織「日伯福祉援護協会」の「第2回定期評議員会」も開催され、2015年度の予算205万3千レおよび、改修工事などの事業計画が承認された。また改修資金として、日本財団から12月末に7万レの送金がほぼ決定している。
 両団体の新役員は次の通り(敬称略、補欠は除く)。
◎サンパウロ日伯援護協会【会長】菊地義治【副会長】与儀昭雄(第一)、尾西貞夫(第二)、山下忠男(第三)、坂和三郎(第四)、税田清七(第五)【理事】園田昭憲、佐々木弘一、洲崎順、早川量通、中田和夫、井上健治、佐々木憲輔、根岸健三、吉川邦彦、安武誠、丸岡正秀、杉本教雄、土井セルジオ紀文、小田セルジオ、具志堅茂信、井上茂則、木原好則、辻雄三、石浜譲【正監査役】山下治、根塚弘、藤井喜二郎
◎日伯福祉援護協会【会長】菊地義治【副会長】与儀昭雄(第一)、尾西貞夫(第二)【書記】山下忠男(第一)、税田清七(第二)【会計】佐々木弘一(第一)、小田セルジオ(第二)【理事】辻雄三、中田和夫【正監査役】早川量通、吉川邦彦、戸田マリオ。