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オーリャ!

 「あれは、現代の奴隷だったね。1日14時間働いて日曜日も無い。故郷の家族に心配かけまいと、涙しながら嘘の手紙を書いた」これはとあるコチア青年の言葉。
 この話を聞いて思い出したのが、日本で問題となっている外国人農業研修だ。労働力不足に悩む日本の農村の一部が農業研修制度を悪用し、違法な低賃金労働を発展途上国の研修生に強いている。労働実態は奴隷的と批判されている。
 外国人に対するこうした扱いは、コチア青年らが受けたものと変わらない。
 食えない農村にとっては「背に腹は変えられない」故の処置かもしれないが「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」だ。日本人移民の体験を知ることで日本人の美徳を思い出して欲しい。(石)