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クバトンで列車衝突事故=燃料油8千リットル漏れる

 10月31日朝、サンパウロ州クバトンで列車同士の衝突事故が起き、線路脇の大通りを走っていた乗用車1台が脱線した車両に接触した他、ディーゼル油8千リットルが漏れて、雨水を集める施設に流れ込んだと同日付G1サイトが報じた。
 事故が起きたのは午前7時45分頃。同市ヴィラ・サンジョゼ付近で貨物列車が脱線し、停車していた別の貨物列車とぶつかった。
 貨物列車はトウモロコシを運んでおり、現場周辺に貨物が散乱した他、衝突または列車転覆のショックで燃料タンクが壊れ、少なくとも約8千リットルのディーゼル油が流れ出した。
 環境浄化技術公社(Cetesb)によると、ディーゼル油は4月9日大通りにある雨水などが流れ込む排水施設に流れ込み、周辺地区の水や雨水が流れ込むはずの川を汚染する可能性がある。ディーゼル油が気化すれば、発火や爆発の危険性もあるため、同公社では可能な限り迅速に回収作業を行っている。
 衝突のショックで貨物の車両5台が脱線、転覆した。大通りを走行中の乗用車1台は事故に気づいてハンドルを切ったものの、大通りまではじき出された車両の一つとの接触を免れなかった。別の車も切れた電線に触れたというが、乗用車の運転手は無傷で脱出、負傷者は出ていない。
 事故の原因解明は今後の調査を待つ事になるが、貨物列車の運転手は2人とも、ショック状態を起こして市内の救急病院に運ばれたが、命には別状はないという。