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 今は会員110人のうち、6割はブラジル人が占めるという倫理の会。ピラシカーバ市在住のブラジル人会員が、自身の経営する小麦粉の卸売り会社で毎朝の朝礼を始めた所、不満だらけだった従業員が団結、結果的に会社の売り上げがあがり、トラックの事故も減ったとか。今回は、ブラジリア在住のブラジル人の希望により同地で初講演が行われるので、新支部立ち上げの可能性もありそう。
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 秋田県で約一カ月続いた国民文化祭が3日、フィナーレを迎え、閉会式には、国費で招かれたブラジル秋田県人会員(川合昭会長)11人も参加し、民謡を披露した。閉会式パフォーマンスとして、ブラジル出身の日系三世の女性が祖母の故郷を巡るうちに秋田の文化を再確認するというミュージカル「未来への架け橋」が、地元高校生らによって上演された。次回の開催県となる鹿児島の布袋嘉之副知事へ国民文化祭旗が贈られ、無事閉幕した。国民文化祭で、なぜ日系人が主役のミュージカルが作られたのか。秋田の高校生はかなりグローバル?!
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 今年10月に旅行会社「アラツールJTB」の傘下に加わったサンパウロ市のクイックリートラベル社が早速、JTBが取り扱う世界中のツアーを販売している。主に南米大陸中心の商品を扱っていたクイックリー社だけに、顧客にとっては選択肢が大幅に増えたよう。ただ広報担当者は「まだあまり認知されていないのでは」とも。これからリオ五輪に向けて認知度が高まれば、日本発で南米受け入れのツアーも増えるに違いない。「遠い」「危ない」偏重の当地印象を、ガラッと変えるようなツアーをバンバン組んで販売してほしいもの。