サンパウロ州選手権＝来年の組分けなどを発表＝今年優勝のイトゥアーノはＳＰと

　サンパウロ州サッカー連盟は３日、来年のサッカーサンパウロ州選手権の組分け抽選を行い、登録選手を２８人に制限するという新ルールも採択した。
　大会方式は今年の大会と同様、２０チームを５チームずつ四つのグループに分け、他グループの１５チームと１試合ずつの合計１５試合戦い、各グループの成績上位２チームが準々決勝に進出するというものだ。開幕は１５年２月１日で、決勝は４月２６日と５月３日に予定されている。
　来シーズンに向けての新ルールは、各チーム最大２８人の選手しか登録できないというものである。このルールは、サンパウロ州選手権の価値を保つために各チームに主力選手を出場させるように強制する事を目的としている。今回の変更は同選手権に参加する２０チームの代表者らによって議論されたが、反対したのはサンパウロＦＣ会長のカルロス・ミゲル・アイダル氏だけだった。
　「『フィールドプレーヤー２５人、ゴールキーパー３人で、ゴールキーパーは怪我をしたことを証明する書類があれば変更できる』なんてルールだと、ユースの選手を２８人の中に入れられない。うちの場合、ユースの育成には３千万レアルも投資しているのに『毎試合絶対に主力を出せ』だなんて。それじゃあいったいどこで育成選手を試す機会があるんだ？」と不満を述べた。
　「２０の参加チームそれぞれにそれぞれの考えがあるでしょう。今回はなんとか協調できる点を見つけたということではないですか」とパルメイラス会長のパウロ・ノブレ氏は述べた。サンパウロ州サッカー連盟会長で、次期ブラジルサッカー連盟会長のマルコ・ポロ・デル・ネロ氏は、今回の変更はファンをスタジアムに呼び、テレビ視聴者を増やすことにつながるとし、「サッカーはエンターテイメントでなくてはなりません。来年もこの歴史と伝統ある大会を楽しみましょう」と述べた。
　抽選はサンパウロ州４大チームのサンパウロＦＣ、コリンチャンス、パルメイラス、サントスＦＣが別々のグループに振り分けられて行われ、今年優勝した伏兵のイトゥアーノはサンパウロのグループに入った。
　また今年から採用されたチケットの最低価格を４０レに定める規定も引き続き採用される。（４日付フォーリャ紙、アゴーラ紙より）