JICA青年海外協力隊事務局審議役の三次啓都(ひろと)氏が、ボランティア隊員の派遣先を視察するため、24~27日まで滞伯した。今年8月に来伯した安倍晋三首相の意向による、青年・シニアボランティア増員調査の一環。
着伯した24日午後、室澤智史ブラジル事務所長と共に来社した同審議役は、「ブラジルは農業開発の視察にマナウス、ベレンなどを2000年に訪問して以来。限られた期間だが受け入れ団体に改めて感謝を示し、隊員増枠に向け要望や意見を聞きたい」と話した。 10月19~22日まで、ペルーのリマで行なわれた「世界ボランティア会議」を終え訪伯。援協や日語センターなどサンパウロ市内を中心に視察し、スザノやインダイアツーバにも足を運んだ。
「世界中にボランティアを派遣する中で、局長に次ぐ人物が直に視察するのは貴重な機会」と喜ぶ室澤所長は、「総理の意向で60人から100人という、これまで例にない大幅な増枠となった。日系団体からの期待も感じ、質の高い人材を派遣することが重要。11月中には30件ほど増枠案件が決まる」と、来年7月の始動に向け具体的な動きを語った。
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