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東西南北

2006年7月12日(水)

 ルーラ大統領は十日、社会保障院(INSS)が支給する最低賃金以上の年金の一六・六七%調整を拒否した。六九億七三〇〇万レアルの追加予算が今年必要となるため。野党も譲歩し、政府案の五%調整を議会で承認する方針を固めた。
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 五月八日に自動車でアルジャー市にある学校に向かう途中で誘拐された六歳の男児が十日夜、サンパウロ市東部グアイアナーゼス区の監禁場所から六十三日ぶりに解放された。逮捕された容疑者十一人のうち一人が供述し、監禁場所を確認。男児の扱いは良かったようで、捜査官が踏み込んだ時、男児はテレビゲームで遊んでいた。犯人らはさらに一二〇日間監禁を続けるつもりだったという。
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 先日グアルーリョス市でニセ医師がみつかったが、今年に入りサンパウロ州で発見されたニセ医師は十八人にも。医療地方審議会は十万人に上る州内の医師全員の再登録を今年後半にも開始する。
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 十日にサンパウロ州で降った豪雨のため、フェルナン・ジアス道サンパウロ市方面車線が浸水、七時間以上通行止めになり、渋滞は十六キロに達した。同日だけで七月平均の八〇%の雨が降り、サンパウロ市内十四カ所で浸水が記録された。
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 フランス代表のジダンは運悪く退場を命じられたが、ペレーにも際どい場面があった。一九七〇年のメキシコW杯でペレーが、ウルグアイのマットーザへ故意に肘鉄砲をかませ、誰が見てもレッド・カード級の反則であった。ペレーはジダンより反則の要領がよく、審判に発見されなかった。ここで退場になっていたら、決勝の対イタリア戦に出場できず優勝の祝杯が苦かったろう。さいわい四対一の一点はペレーが入れた。