2006年7月12日(水)
大阪市派遣親善大使に選ばれた香川県出身、大久保真理さん(22)が七日に来伯、二十日まで親善大使を務める。滞在中は大阪の情報発信を担うなどの活躍が期待されている。
大阪市とサンパウロ市は一九六九年から姉妹都市提携を結んでいる。この間両市は、文化やスポーツなど様々な行事を通して文化交流を行ってきた。
大阪・サンパウロ姉妹都市協会では、親善大使の選考にあたってポルトガル語作文コンテストを実施。
「親善大使として派遣されたら実行してみたいこと」をテーマに「大阪とサンパウロの子どもたちが給食や流行の遊び、授業カリキュラムなどをテーマに、言葉などなるべく使わなくていい絵や写真を小包にして学校単位で交換する交流をしてはどうかー」と小包を使った文化交流を提案した京都市の同志社大学四年生、大久保さんが親善大使に選ばれた。
「ブラジル人のような明るい子供を育てたい」と語る大久保さんは、教員志望。三年前からポルトガル語を勉強し始め、二〇〇四年には、日本ブラジル交流協会の研修生として、サンベルナルド・ド・カンポ市にあるアルモニア学園で一年間研修をしていた。
「大阪はブラジルではあまり知られていないけれど、大阪人は明るくて開放的。大阪人とブラジル人は共通している面があると思います。ブラジル人が行ったらきっと気にいるはず」と大久保さんはいう。
滞在中は、サンパウロ市長表敬訪問をはじめ、大志万学園やほか日本語学校などを訪問する。また、十五日に開かれる「第九回フェスティバル・ド・ジャポン」にも参加する予定。大阪について知ってもらうために大阪のお祭り、「天神祭」や商店街、「千日前道具屋筋」などの写真の拡大コピーなどを用意してきた。
このほかに、大阪市東住吉区の田辺小学校との姉妹校「サンパウロ市立オオサカシ小学校」の訪問も希望しているという。
大久保さんは、「小包を使った文化交流に参加していただける方がいらっしゃればぜひご連絡ください」と呼びかけている。
問い合わせはニッケイ新聞社(11・3208・3977、花田)まで。