2006年7月7日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙六日】犯罪組織州都第一コマンド(PCC)の幹部らが収容されている複数の刑務所に、サッカーボールに詰められた品物が秘かに持ち込まれていた事実が発覚した。
サンパウロ州検察局は主犯格の弁護士を再逮捕した。弁護士はPCCグループに属し、幹部の弁護をするかたわら現金や携帯電話を差し入れていた容疑で先週逮捕された。差し入れ以外にも伝書鳩と呼ばれるグループ内の連絡役も担っていた。
複数の刑務所では囚人の作業としてサッカーボールが手造りで製造されていた。サッカーボール販売会社がこれを一手に買い上げていたが、実はこの会社が今回逮捕された弁護士と、服役しているPCC幹部の共有会社だった。
弁護士は納入されたボールのうち不良品として数個を返品して再納入するよう仕向けた。返品は表向きで、ボールの中には銃器、携帯電話、大麻などが詰められていた。
検察ではPCCグループに加担した刑務官らが返品の通過の便宜を計っている可能性もあるとみて追及している。