ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
アグリビジネス
2006年7月5日(水)
ブラジル産の果菜ジローやタイオーバ、キアーボ、マシシーなどが、米国のスーパーにお目見えした。栽培しているのは米国の農家で、一〇〇万人という在米ブラジル人の消費用に販売。マサチューセッツ工科大学がブラジルから種子を取り寄せ、栽培したのが始まりのようだ。これら果菜は、ミナス・ジェライス州で特に食される。CEASAは、ミナス州の農家がこれまで国内向けに出荷したのを輸出向けに年中栽培する計画である。そのため輸出組合を設立し、果菜輸出に堪能なパートナーを探している。米国の気候は栽培に適しているが、栽培できる期間がわずか三カ月なのが難点。
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かんがい方式による青刈りトウモロコシ栽培が、注目を引いている。現在青刈りトウモロコシはサンパウロ市中央青果市場で売買され、買い手はパモーニャ業者である。業者は注文がうるさく、標準サイズの青刈り専用種を求める。普通のトウモロコシは収穫後、二日間しか絞り汁が採れない。専用種は七日間採れる。栽培はヘクタール当たり、四万五〇〇〇本が限度。栽培期間は夏場が九〇日、冬場は一二〇日。一年中栽培でき、需要がある。最盛期はソロカバやイタペチニンガ、端境期はレジストロやセッテ・バーラス、レーメ、カザブランカ、ヴェンダ・ブランカ、ヴァルジェン・グランデなど。端境期は乾燥期となるため、かんがいが必要。そのため設備投資が必要となるが、青刈りトウモロコシが高価に売れるため償却は容易という。