2006年7月1日(土)
連邦政府の財政プライマリー黒字が五月に二八億一〇〇〇万レアルと、今年に入り最も少なくなった。一―五月累計では三二二億五〇〇〇万レアル、GDP(国内総生産)比三・九九%と前年同期の四・三二%、今年の目標四・二五%を下回った。主な理由は最低賃金の上昇と政府支出の増加。
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下院で審議中の人種平等憲章に反対する意見書が二十九日、上下院両議長に提出された。意見書は学者を中心に百十四名が署名。人種別の大学入学優先枠設定などを含む現在の憲章は差別の撤廃ではなく、逆に拡大につながる恐れがあるとし、人種の差の意識そのものをなくす方法がより効果的と訴えている。
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人口五十万人以上の都市を対象に、七月一日から全国三十二市、サンパウロ州九市(サンパウロ市など)でプリペイド(前払い)式固定電話の利用が始まる。契約料を支払って登録、カード(一五レアル)を購入して利用する。基本料金が三八・一三から二二・八七レアルに下がり、毎月六〇分未満しか電話をかけない人にはお得。問い合わせはテレフォニカ(10315)まで。
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サンパウロ大学(USP)経済学部は、サンフランシスコ川中流のペトロリーナ市とジュアゼイロ市付近をかんきつ類の大生産地とする計画を発表した。同地域は米国フロリダ州と気候が似ていて、乾燥高温型で季節が反対。かんがい用水や電気は豊富でコストダウンになり、美味なかんきつ類の栽培条件がそろっている。計画ではフロリダ州の一億五四〇〇万箱に匹敵する一億五〇〇〇万箱を生産。果樹は樹齢を重ねると病弱になり、植樹の更新が必要である。