先日、チエテ川の絵を十二年間描きつづけている画家エドアルド・マルケスさんに出会った。
そのエドアルドさんが遊覧船を出すというので、戸惑いながらも行ってみた。
〝下水〟とまで呼ばれるチエテ川。
〝汚い〟とは聞いてはいたが、日本政府の協力で流環境改善事業が完了し、少しは改善されているのだろうと期待していたのも束の間。流域はコンクリートで固められ洪水防止対策はされながらも、川の現状はひどいものだった。
目に入ったのは泡の吹く黒い水。悪臭もまだまだあった。泡はバクテリアの仕業と聞いた。
「汚れた川でも美しくなると信じる心が川を綺麗にする。世界はもっと美しくなる」とエドアルドさんがいう。
綺麗になって欲しい思う人が増えてくれることを願うばかり。(来)
06/07/01