2006年6月30日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十九日】寒気を伴った低気圧の北上で、各地は今年一番の冷え込みを記録、本格的な冬の到来を思わせた。
サンパウロ市では最低気温が一〇・一度、最高が一五・一度に落ち込み、オーバーやセーター姿が街中を占めた。ホームレスは耐えられず橋の下の空間に身を寄せ合い、ピンガ酒で身体を温めていた。難民収客所には三百人以上が詰めかけて夜を過ごした。
この寒冷前線は今週末まで上空にとどまり、気象庁の予報では週末は曇時々雨になる見込み。
リオ・グランデ・ド・スル州では〇度からマイナス〇・四度となり、各地で今年最大の降霜を見た。サンタ・カタリーナ州ウルペマ市とウルビシ市ではマイナス三度となって雪が降った。リオデジャネイロ市の海岸では波の高さが三メートルに達し、大シケとなった。ヴィトリア市の海岸でも強風が吹き荒れ、砂塵で視界が利かず道路が通行止めになる有様だった。