2006年6月27日(火)
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十六日】サンパウロ州知事選に出馬する党公認候補に前サンパウロ市長のセーラ氏を正式認定するため、ブラジル民主社会党(PSDB)の党大会が二十五日、サンパウロ州議会場で行われた。その中でカルドーゾ前大統領は、二十四日の労働者党(PT)全国党大会で前政権を攻撃したルーラ大統領に反撃を加えた。
再選に向け出馬を正式に表明したルーラ大統領は、自身の政権とカルドーゾ前政権を比較し、PT政権は三年半の間に前政権が八年間で行った以上のことを成し遂げたとPT党員を鼓舞した。
カルドーゾ前大統領はこれに対し、「自分も現政権と比較したい。現政権は我々以上のことをした。数知れぬ汚職にスキャンダルだ。それに浪費。広告や宣伝、中身が何もない空虚な言葉。その点でも我々に勝る」とやり返した。
さらにエネルギーや農業政策について、現政権は前政権の置き土産を頂いただけと述べ、ルーラ大統領が社会政策の売り物としている家族支援金は、前政権の政策を寄せ集めて付け足したものであると強調した。
経済政策では、行き過ぎたレアル高と低い経済成長を厳しく批判し、自分は四つの金融危機に見舞われたのに、現政権は好調な世界経済の波に乗れず、経済成長率は二・六%と(第一期カルドーゾ政権の平均成長率と)同じ。それは無能の証しだと吐き捨てた。