2006年6月24日(土)
【エスタード・デ・サンパウロ紙二十三日】サンパウロ市ピニェイロス区のマンションで二十二日、男性教師(46)が実母(80)を包丁でメッタ刺しにした上で、火をつけて死亡させる事件が発生した。
事件は午後二時四十五分頃、シモン・アウヴァレス街のマンションで起きた。被害者は同マンションの別室に住んでいるが、容疑者と二人の孫の食事を作るために訪れるのが日課となっていた。
犯行直後、容疑者はマンションの守衛にインターフォンで救急車を呼ぶよう依頼した。救急隊員が病院に収容したが、被害者は出血多量で死亡した。通報を受けた殺人捜査課員は凶器の包丁を押収するとともに、寝室で寝ていた容疑者を現行犯で逮捕した。
警察の取調べに対し、容疑者は罪を認めているものの、動機や犯行の模様につき全く覚えがないと供述している。容疑者は妻と六カ月前に離婚、二人の子供を引取り生活していた。しかし離婚してからアルコール依存症となっていた。
警察ではアルコール中毒による精神錯乱による犯行とみて、精神鑑定を行う。