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祝日に公文書館で盗難=絵葉書2千枚など被害=リオ

2006年6月23日(金)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十二日】聖体祭の祝日(十五日)にリオデジャネイロ市立公文書館から写真約二〇〇〇枚などの保管品が盗まれたことが、十九日に明らかとなった。この種の盗難事件として被害規模は過去最大になるとみられる。
 盗まれたのは、一九〇三年から三六年まで同市専属の写真家だったアウグスト・マルタ氏の作品や、様々な時代の同市の写真からなる絵葉書二〇〇〇枚、木版、ステロ版、雑誌、古書、地図などで、入館者が同氏の写真の閲覧を希望したが、見つからなかったことで盗難が発覚した。
 複数とみられる犯人らは、七つのドアのカギを開けて侵入していた。連邦警察は、事務室に保管してあったドアのカギは合鍵が作られた可能性が高く、犯人らは目当てのものを決め、現場を荒らさずに犯行に及んでおり、内部事情に詳しい者が事件に関与したとみている。祝日で閉館となっていた同館に警備員が最低一人いたとみられるが、警察は明らかにしていない。同館に監視カメラは設置されていなかった。
 連警は犯行手口に共通点があることから、昨年七月に同市にある国立図書館で発生した盗難事件との関連を捜査している。同事件では職員のスト中に写真七百五十一枚を含む蔵書九百四十九点が盗み出された。犯人はまだ逮捕されていない。二〇〇四年五月には同市の国立美術館から希少本数点が盗まれ、後日に一部が郵便で戻された事件が発生している。

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