ホーム | 日系社会ニュース | 百周年を若者にアピール=インテルコロニアル=開会式に「マツリナイト」

百周年を若者にアピール=インテルコロニアル=開会式に「マツリナイト」

2006年6月17日(土)

 百周年を若者にアピール――。日本カントリークラブ(栢野定雄会長)で十五日に開幕したコロニア最大級のスポーツイベント、インテルコロニアル2006に合わせて、ブラジル日本移民百周年祭典協会のイベント委員会(青木智栄子委員長)は「マツリナイト」(祭りの夜)を同クラブで行い、全伯から集まった若手スポーツ選手に百周年をアピールした。マリンガで〃発明〃されたマツリダンスが、サンパウロで初めて披露され、若者を中心に盆踊りの輪が広がった。
 約六千家族、三万人が会員になっており、人数的には日系最大の団体である日本カントリークラブ(アルジャー市)が、ついに百周年に向けて動き出した。
 今年三回目を迎えたインテルコロニアルには、北はブラジリアからパラナ州、南大河州までの九十六団体から二千五百人が参加。野球、ゲートボール、バレー、柔道、テニス、卓球など十二競技に分かれて十六日まで三日間、技を競う。全伯の五団体に一つが参加するというコロニア最大規模のスポーツ祭典だ。
 十五日午後七時、サッカー場で行われたインテルコロニアル開会式で集まった千数百人を前に、栢野会長は「百周年を盛り上げるために、我々も全力を尽くす」とあいさつした。
 夕闇の中、同クラブで踊りを習う約三百五十人が百周年ロゴマークの入った白いトレーナーを着てグランドに整列し、荘厳な音楽に合わせて一斉に太極拳を披露、最後に手に持った白い風船を空に放った。レキオス太鼓の約百人も沖縄独特の音楽を演じた。
 次には二人の日系女性歌手の歌にあわせて、左右から日伯それぞれの国旗の描かれた大きな気球を手に持った女性が入場し、歌にあわせて中央に歩み寄って抱擁。さらに、サッカー場の中央には、巨大な布に覆われた直径三十メートルほどの円があり、音楽が最高潮に達したその瞬間に、その布が一気に取り払われると巨大な百周年のロゴマークが現れた。まるで百周年祭典当日を思わせるような演出に、観客席からは大きな拍手が沸いた。
 会場を多目的ホールに移し、「マツリナイト」が開幕。栢野会長は再びあいさつし、〇八年に向けて芸術家の豊田豊氏に記念モニュメントの製作を依頼していることを明かし、さらに盛大にインテルコロニアルを開催するとの意気込みを語った。
 祭典協会の上原幸啓理事長、丸橋次郎首席領事(総領事代理)らに続き、アルジャー市のジェネージオ・セベリーノ・ダ・シルバ市長もあいさつに立ち、学校で日系人に囲まれて勉強した幼少期の経験や、たくさんの日系花卉生産者が市の発展を支えている現状をほめ称えた。
 席上、スダメリス銀行など五社に感謝の記念メダルが贈られた。