2006年6月14日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十三日】サンパウロ州プレジデンテ・ヴェンセスラウ市の刑務所で服役囚らは十二日、六日から続行していた「白いスト」(法廷への出頭拒否)を解除した。
この刑務所は服役囚のほとんどが州都第一コマンド(PCC)のメンバーで、五月十一日にアヴェレー市刑務所から幹部を含む七五〇人が移送されてきた。警備が強固な刑務所の一つであり、安全のためと当局は説明している。PCCの一連の襲撃事件は、この移送を不満とした幹部が指令したものとみられている。
囚人らのストは、一連の事件で幹部らが懲役房に収監されたことと、首領格の通称マルコーラが銃器密輸CPIに召喚され証言を求められたことに抗議して行われた。囚人らは審理のための法廷への出頭を拒否してきた。
しかし当局が懲役房の幹部を解放、さらにサッカーのワールドカップのテレビ観戦を許可したことで一件落着となった。テレビ観戦は以前から囚人らが要求していたもので、当局が折れた形となった。服役房には一四インチ型テレビの持込みが許可された。