ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

2006年6月13日(火)

 サンクトペテルブルグのG8財務相会合に招かれたマンテガ財務相は九日、スノー米財務長官と会談。両者は対ドルレアル相場が一ドル二・二五から二・三〇レアルの間で定着するとの認識で一致したと財務相が発表した。懸念される二・〇〇レアルや二・九〇レアルへの変動はあり得ないから、メーカーや農業生産者はこの辺りを目安とするよう提言。政府が検討中の為替政策も市場変動も、このレベルで落ち着くとの見通しを示した。国際経済は米政策金利の引き上げで通貨流通量が削減されるから、途上国には金融事情が厳しくなり、レアル通貨は弱含みになる。
     ◎
 選挙高裁の連立規制強化見送りを受け、州レベルの連立交渉が活発化。PMDB、PDT、PVと、裏金疑惑トリオ(PTB、PL、PP)の六党は、州によってPT、PSDBと連立を組み分け、二股をかける。
     ◎
 カンピーナス市に住む姪の息子で精神障害者の男児(8)の誘拐をほう助した疑いで五十二歳の女が八日夜、逮捕された。実行犯の男(16)と女(23)が逮捕された後に女の関与を供述。容疑者は誘拐されている最中に姪の自宅を訪れ、警察が捜査しているかどうか実行犯のカップルに情報を流していた。
     ◎
 サンパウロ州ペデルネイラス市で十一日未明、女性教諭(55)が統合失調症を患う息子(27)にエレキギターで殴られて死亡。被害者の母親(85)も孫に殴られ、軽いけが。
     ◎
 ビリェッテウニコの導入でサンパウロ市のメトロは五月に利用者が前年同月比で二十万七千人増加、特に3号線は超混雑状態。輸送能力も限界に近づき、混雑解消の目途は全く立たないという。