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2006年6月2日(金)

 W杯ドイツ大会の下馬評はほとんど出たようだ。なかで、ブラジルのサッカーの〃王様〃ペレーの「予想」は、意外と評価が高くない。ペレーに褒(ほ)められるチーム(国)は、これまでの大会であまり振るわなかったからだ。日本のスポーツ紙に「ペレーの呪い」と書かれたこともある。ペレーには褒めてほしくないという国が多いのだろうか。尤も、こんなことで選手としての輝かしい実績にキズがつくわけではない。
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 臣道聯盟の映画化が話題になったばかりだが、こんどはペルー大使公邸占拠事件の再映画化という話がでている。これを報じたAP通信によれば、一九八七年の「ラストエンペラー」でアカデミー賞九部門を受賞、世界の巨匠としての地位を築いたイタリア映画を代表するベルナルド・ベルトルッチが監督するという。すでに「LIMA:BREAKING THE SILENCE」(邦題「人質奪還/ペルー日本大使公邸占拠127日」一九九八年)というアメリカ映画があるが、今度は芸術の薫り高い作品になりそう。
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 すでに無犯罪証明の提出が義務付けられている三世などの「定住者」に対し、法務省内のプロジェクトチームがさらに定職と日本語能力を問う改革案を出した(本紙六月一日付け)。この報道を受け、某人材派遣会社の社長は、「悪い奴や非日系人も送った」。自身も元殺人犯を扱ったことがあるというが、「以前はどこの領事館も金でビサを出したんだから」とポロリ。この話が本当なら、領事館もデカセギブームに乗った!?