2006年6月1日(木)
【エスタード・デ・サンパウロ紙三十一日】サッカーのワールドカップの開幕に向けて秒読みに入った三十日、ブラジル代表はスイスのバーゼル市で地元のルツェルン・チームと強化試合を行った。
同チームが今年同国の一部リーグに昇格したばかりの弱小チームだとはいえ、ブラジル代表は世界チャンピオンの貫禄を見せて八対〇で圧勝、三万人の観客を魅了した。
パレイラ代表監督は結果ではなく、攻守のバランスを固めるのが目的だったとして、それなりに成果が挙ったと及第点をつけた。
懸念材料として心配されたFWのアドリアーノは軽快な動きを見せて二ゴールをマークした。イタリアのインテル・デ・ミランで不調をかこち、代表の合宿に顔を上げずに参加したほどだったが、復調の手応えをつかんだようだ。さらにエースのロナウドも捻挫で一カ月間試合から遠ざかっていたが、これも復調ぶりを見せ、二ゴールを蹴り込んだ。カカーもベストコンディションぶりを発揮した。
代表は四日、ニュージーランドと最後の強化試合を行う。