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東西南北

2006年5月31日(水)

 政府は貧困対策の柱である家族支援金を農地占拠占拠運動(MST)メンバーにも支給することを検討している。MSTは現在約一〇〇万人いるとみられ、ルーラ政権以降ほぼ四倍に増加。「政府に依存することになる」とMSTは支給に反対。
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 自動車メーカーのフォルクスワーゲンは二十九日、コンビ、フォックス、ゴルなど十二万三〇〇〇台を対象にリコールを行った。同社では過去三番目、国内では五番目の大規模リコール。電子インジェクターのコンピュータープログラムに欠陥があり、エンジンの過熱やエアフィルターの故障につながるという。修理はプログラムの修正のみで、無料かつ四〇分で終了する。
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 ヴァリグ航空の分割・一部競売が二十九日、六月五日朝に実施と決定された。競売最低価格は七億ドルの予定。同航空の株価は同日、九八・五%上昇した。
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 人殺しの怒号が飛び交う中、両親殺害を教唆した罪で起訴されたスザネ被告が二十九日、高等裁から仮釈放の仮処分を得て、サンパウロ州のリオ・クラーロ刑務所を出た。六月五日の審理まで自宅勾留となる。
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 青年男女のダンスパーティで錠剤麻薬エクスタシーの服用が激増し、やがて薬物依存症に至ると専門家が警告している。USP心理学科で調査したところ、四三・六%が依存症を自認。三〇%は精神が不安定で運転や性生活に支障を来たしている。一二%は性交不能と訴えた。同剤はメルク社が食欲増進剤として開発。一九七〇年、覚せい効果があることが判明し爆発的に売れ始めた。副作用は血圧を高め、目まい、動悸、体力減退を引き起こす。