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1次投票でセーラ氏当選か=サンパウロ州知事選=PCC襲撃で支持下がる

2006年5月27日(土)

 【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十六日】調査会社ダッタフォーリャが実施したサンパウロ州知事選の投票予測調査で、前回調査と比べ支持を落としつつも、前サンパウロ市長のセーラ氏(ブラジル民主社会党=PSDB)が五六%の得票率で、一次投票で当選する見通しとなった。
 同社は犯罪組織PCC(州都第一コマンド)の大規模襲撃事件が発生した後の今月五月二十三日と二十四日の両日に、サンパウロ州内五十四市の有権者一八八四人を対象にアンケート調査を実施した。
 前回調査(四月六、七日)と比べ七ポイント得票率を下げたが、セーラ氏は白票と無回答を除く有効得票率では七一%と高い支持を示した。この結果は対立候補に元サンパウロ州知事のケルシア氏(ブラジル民主運動党=PMDB)が加わらないケースで、同氏が加われば得票率は五二%となる。
 セーラ氏はサンパウロ市で九ポイント、中卒有権者、高所得者(最低賃金の十倍)で十ポイントと支持が低下した。襲撃事件の後、事件についての声明を発表しなかったことへの批判も含め、同氏は対立候補などから事件の責任を問われていた。
 一方、リオデジャネイロ州の州知事選挙では、フィーリョ氏(PMDB)が一次投票で四三%とリードし、ブラジル共和党(PRB)のクリヴェーラ氏が対立候補となった場合は、三五%対一八%と決選投票にもつれこむ見通し。ミナス・ジェライス州では、現知事のネーヴェス氏(PSDB)が七〇%から七二%と圧倒的な強さで、一次投票で当選するとみられている。