2006年5月27日(土)
四十周年は十月に――。七月に予定されていた県連創立四十周年式典の日程が、十月二十一日に変更された。二十五日の県連代表者会議で執行部が提案、承認されたもの。同会議ではこのほか、イビラプエラ公園での移民の日法要を、当初予定の六月十七日から、文協で法要が行われる十九日に変更することも承認された。
県連では、昨年の代表者会議で、創立四十周年記念式典を第九回フェスティバル・ド・ジャポン初日の会場で実施することを決定。年末に、全国の都道府県および関係団体に招待状を送付していた。
しかし、式典とフェスティバルの準備と同時に進めるのは負担が大きいこともあり、新執行部発足当初から変更が検討されてきた。松尾会長は「四十周年式典はもっときちんとやりたい」と理由を説明。また、現在のところ日本の都道府県から出席の予定がないことから「ほぼ影響はないと判断した」と述べた。
出席者からは、「その時期に県人会の旅行を予定しているため、検討したい」という意見もあったが、拍手で承認。今後は変更の通知を関係団体に送付する予定だ。
またこの日は、移民の日に開拓先没者慰霊碑前で行う仏式法要を十九日に変更する案も承認された。
例年六月十八日の移民の日に執り行われてきた、イビラプエラ公園での追悼法要。今年はサッカーW杯の日本戦とブラジル戦が十八日にあることから、日程の変更が検討されていた。
県連では文協の申し出を受け、四月の代表者会で、十七日に前倒しして実施することを承認。ところがその後、文協が大講堂の法要を十九日に変更。十七日が連休中であることから、商工会議所など他の共催団体が難色を示したためだ。そこから話が混乱していた。
松尾会長が経緯を説明。法要を執り行うブラジル仏教連合会の承諾を得たとして、法要を十九日午前十時からに変更することを提案、拍手で承認された。
二カ月切った日本祭り
開催まで二カ月を切った第九回フェスティバル・ド・ジャポン。加藤恵久実行委員長が会場の設計図を説明した。今年は昨年の倍近い三万八千㎡を使用。当初の計画ではパビリオン内だった舞台を屋外に出すなどの変更が加えられた。
「できる範囲でコロニアに広報していきたい」と語る加藤委員長。今年は近郊都市からの来場者を増やしたいとして、現在各地の日系団体と話を進めているという。委員長はさらに、若い世代の参加が必要と、各県人会に協力を求めた。