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長唄の魅力をブラジルに=6月に演奏家12人が来伯

2006年5月25日(木)

 歌舞伎と共に発展した日本の伝統音楽、長唄の女性演奏家十二人を中心とした「長唄囃子の会」が来月八日に来伯、国内四カ所ほかアルゼンチン・ブエノスアイレスで『長唄音楽と舞踊の会』の開催するにあたり十九日午後、関係者が記者会見を開いた。
 長唄東音会の杉浦和子、藤間芳之丞、花柳金龍、石田ひろ子(長唄和の会)の各氏、助成の一部を負担した国際交流基金の西田和正所長、続木エルザ文化担当が出席した。
 本企画のコーディネーター役を務める杉浦さんは、ブラジル唯一の長唄愛好会「長唄和の会」が今年創立十周年を迎えることが企画発案のきっかけとなったことを説明、「本物の長唄を通して、日本文化を伝えたい」と意気込む。
 今回来伯するのは、堅田喜久祐(太鼓)、望月響子(横笛)、杵屋勝幸恵(三味線)さんら国内外で活躍する演奏家に加え、日本舞踊立方、藤間豊生さんの十三人で構成される「長唄囃子の会」。
 演目には、長唄から「連獅子」「勧進帳」、日本舞踊から「都風流」「藤娘」などが予定されている。
 サンパウロ公演では、囃子入りの正式な演奏形態で長唄が披露され、藤間流、花柳流の舞踊が華やかな世界を表現するほか、楽器紹介などの試みも用意されている。
 なお、藤間流はポルト・アレグレ、長唄和の会はサンパウロ、モジ公演でも共演する。
 六月十日午後四時半からは、文協大講堂で児童を対象とした長唄ワークショップを予定。七歳から十四歳を対象に二十九日から参加希望者を募集している。
 楽器体験では三味線を用意、手拍子、唱歌などで邦楽のリズムや音律などに触れる。
 詳しくは文協(電話=11・3208・1755)まで。
 サンパウロ公演に限り、協力券十レアル(文協事務局、明石屋宝石店で販売)が必要。
【公演日程】
◆リオ公演=六月八日午後六時(在リオ総領事館広報センター)
◆サンパウロ慈善公演=十一日午後三時(ブラジル日本文化協会大講堂)
◆ポルト・アレグレ公演=十五日午後八時(南リオ・グランデ・カトリック大学―日本文化研究所)
◆ブエノス・アイレス(アルゼンチン)公演=十七日午後四時(亜日文化財団日本庭園)
◆モジ・ダス・クルーゼス公演=十八日午後八時(市立劇場)