2006年5月24日(水)
長崎県人会の前会長、丹生登さんの住むサンロウレンソ・ダ・セーラ市(サンパウロ市から六十キロ)の日本人会でも毎年、運動会をやっている。会員約三十三家族が百レアルずつ出し合って費用を捻出し、近隣のブラジル人住民を招く。参加者二百人のうち非日系人は七割を占めるほど。「白人、黒人いろいろで、まるでオリンピックですよ」と丹生さんは笑う。「だんだんみんな日本の習慣をおぼえて、何にも言わなくても、ご祝儀やらご馳走一皿を持ってくるようになりました」。まさにUNDOKAIは日本文化そのものか。
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天理教の信者がこのほど、日本から帰国し、自宅(サンパウロ市サント・アマーロ区)に入ろうとしたところを三人組みの強盗に襲われた。犯人グループは自宅に押し入り、ドルを要求した。被害者は、訪日の目的がデカセギでないことを訴えた。犯人らは室内を見回した後、被害者の手持ちのドルを奪って逃げた。迎えにいった肉親は「バックミラーで空港からつけられていないか、注意深く確認しながら運転してきたのに……」とがっかりしているという。
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ブラジリアで開催された車いすのテニスワールドチームカップ。出場した日本選手団、実はサンパウロに向かうヴァリグ便が飛ばず帰国不可能になりかけたそうだ。幸いJICAブラジル事務所の助力で便を変更、事なきを得た。選手団の大槻監督も帰国後、本紙の取材で謝意を表していた。飛行便が変更になると、車いすの選手たちにとっては空港内の移動など何かと大変。日本の旅行代理店側にもっとブラジル国内の運航状況を把握してほしかった、とは言いすぎか。