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劇団「1980」再び=100周年に「ええじゃないか」を

2006年5月18日(木)

 劇団1980(柴田義之代表)は、二〇〇八年三月に、ブラジル日本移民百周年に合わせ、記念公演を行うことを決めた。
 上演予定作品は「ええじゃないか」。カンヌ映画祭グランプリ受賞監督、今村昌平の映画「ええじゃないか」のシナリオを、同劇団主宰の劇作家・藤田傳(でん)が、演劇用に脚色、舞台化したものだ。
 音楽では韓国の一流音楽家が参加する予定。「いままで出合った人たちとの友情の積み重ねが、このようなインターナショナルな形になってきた」と企画・製作担当の秋葉なつみさんは話す。
 柴田代表も「観客も一緒に参加できるような劇にしたい。この劇を通して、それぞれが人間の生き様というものを、感覚的に感じ取ってくれれば嬉しい」と語る。
 同劇団は藤田傳を中心に、一九八〇年に創立された。二〇〇四年の十一月から十二月にかけて、ブラジル九カ所及びパラグアイ一カ所で、計十回の演劇公演(素劇 「あゝ東京行進曲」)を行い、いずれの公演も立ち見が出るほどの好評を博した。
 今回の公演決定は、ブラジル側の強い再訪要望と劇団側の「再度ブラジルで」という想いが一致してのもの。柴田さんは「ブラジルの人たちの今を楽しく生きる感覚に感動した。(今回の公演は)ブラジルへの恩返しの気持ちです」と話している。公演ではポルトガル語の字幕を用意する予定。
 公演に関する問い合わせや詳細については秋葉さんまで(携帯11・9658・4724)